年輪

先日、切り倒した畑の材木を片付けています。

板材として使えそうなものは残して、細いものは薪にすべく整理して積み上げておきます。

ところで。この材の年輪を数えてみると、凡そ80~90年ほどあります。考えてみれば父が終戦で名古屋からこの地にやってきて開拓を始めた時期がそのあたりです。当時、熊笹と雑木林が生い茂る山の中で一年360日休むことなく一人で雑木林を切り倒して、鍬で耕し畑を広げていた時代でした。 旧の地主から格安で払い下げられた土地は5年で開拓できた分だけが、開拓農家の持ち物となったからです。米が採れなくて芋豆で暮らし、足りない生活費を母は嫁道具を売り払いながら耐え忍んで7人を育て上げた苦労を思うと胸が熱くなります。